平成25年度第2回研修会

平成25年12月22日(日曜日)10〜11時30分

アパホテル金沢駅前 14階 アルカンシェール

演題:「がんの検診によるがんの早期発見」と「がんの予防」

講師:東 光太郎(ひがし こうたろう)先生

医療法人社団 浅ノ川 浅ノ川総合病院 特任副病院長/PETセンター長/地域医療連携部長


当日は、薄曇りで今にも雪が降りそうな中、40名数名の方に参加いただきました。
ぴあサポート理事長の挨拶、先生の紹介のあと、「がんの検診によるがんの早期発見」と「がんの予防」についてご講演いただきました。

2011年にがんで亡くなった方がなんと35万7305人だそうです。がんは早期発見が大切なこと、がんは予防できる病気だと言うことです。
石川県におけるがんの死亡原因でトップは、男性が肺がん、女性が大腸がんだそうです。また、患者数で多いのは男性が胃がん、女性が乳がんだそうです。
さらに、がんは治せる病気だと言うことでした。早期がんの5年生存率は乳がん、子宮頸がん、甲状腺がんでは100%だということです。
特に先生は、20代の子宮頸がんが多くなっていて、是非、周りの人に検診を受けることを勧めておられました。

検診はそんなに難しいものではなく、胃がん検診では、バリウム検査と胃内視鏡検査があり胃の粘膜を観察したり、粘膜を採取して病理学的に検査するものです。大腸がん検診では、便潜血検査と全大腸内視鏡検査があり、便の検査、内視鏡でのがんやポリープの観察。また、肺がん検診では、胸部X線検査と喫煙者には喀痰検査があるようです。その他、乳がん検診、子宮頸がん検診も必要だとのことでした。胃や大腸、肺は40歳以上から年に1回、乳房は2年に1回程度、子宮頸がんは20歳以上から2年に1回検診した方が良いとのお話でした。

がんの予防には推奨6箇条があり、
推奨1. 喫煙 たばこは吸わない 他人のたばこの煙をできるだけ避ける。
推奨2. 飲酒 飲むなら、節度ある飲酒をする。
推奨3. 食事 偏らずバランス良くとる 塩蔵食品、食塩の摂取は最小限にする 野菜や果物不足にならない 飲食物を熱い状態でとらない。
推奨4. 身体活動 日常生活を活動的に。
推奨5. 体形 成人期の体重を適正な範囲に。
推奨6. 肝炎ウイルス感染検査と適切な措置を。
以上のような推奨6箇条を守ることで健康で楽しい人生を送れることを願っています。

東先生ご講演、ありがとうございました。

東先生の講演写真

トップページに戻る